大阪の中でかつて一番あか抜けていた街、心斎橋。
このオシャレなタワーは大丸デパートの北西部分、デザインはウィリアム・メレル・ヴォーリズといい、メンソレータムの会社を作ったアメリカ人宣教師で建築家の人です。
今から75年前にこのデザインで街を創らせた当時の大阪市長は、関一(せき・はじめ)といい東京の一橋大学からヘッドハントで呼んできた人材です。
関はこれらのランドスケープをデザインし、御堂筋を広げ、西日本初の地下鉄を作りました。一番最初の開通区間、梅田ー心斎橋間の各駅は、シャンデリアの意匠が異なり、寝ぼけ眼で車外をこらしてもすぐにわかります。
大丸の前の道の地下にはこんなにモダンで広々したホームの駅が直結しています。
都市創りというのは50年から100年経っても古びない、卓越した設計の力量の要る仕事だなと、現代人が見ても納得する風景です。