男たちには判らない

2009年 11月 の記事 (2件)

秋恒例のFIAT124ツーリングに今年も参加しました。
今年で11回目。私が参加するようになったのは昨年の10回目からです。
ちょっと部外者の方にも仲間たちのことを紹介しておきます。

フィアット124スパイダーというクルマは1966−1982の間に作られた
イタリア製のオープンカー。ベースになった124型は四角い4ドアセダン
でしたが、2ドアクーペとオープンは流麗なボディを持ち、特に長く作られた
オープンはピニンファリーナ製のカスタムメイドということもあり人気を博しました。



これが日本に入った初期のモデル、1967年モデル。



これは後期の方、ウインカーの位置などが違います。



バンパーを外して本来のボディラインを生かした個体。かなり速いです。



忘れてならない、ラリースペシャル「124アバルトラリー」。
1973−1975のラリーシーンの主役で数々の優勝を誇りました。

と、いうことで日本には、今でも熱心な活動を続けている
124club japanがあり、東京、大阪、名古屋に支部があります。
http://fiat_spider.at.infoseek.co.jp/

同じFIAT仲間としての付き合いも10年以上になり、今回は
北信、安曇野・聖高原に集まることになりました。
遠方なのと彼らのハシリは半端じゃないので私は一見、草食
系の大きいFIAT、Ritmo125TCで参加しました。
道中の航続距離は1000kmを超える長い旅になりました。

まずは土曜日、夜明け前の大津PAに集合して3台で出発。
米原を過ぎてようやく夜明けが訪れました。
この歳で自走中の愛車で見る朝日に少し感動。



早朝の中央道、少し混んでるのは土日のETC割引のせいで
しょうが、ビギナーで遅いクルマに限り右車線を占有しがち
なのは困ったものです。
恵那山トンネルを抜ければもう信州。伊那は朝霧に埋もれて
いました。



雲海の上をゆく。晩秋の中央道ならではの感動的なドライブです。



駒が岳でさらに3台仲間が加わり計6台で松本の先、豊科へ。



安曇野にある大王わさび農場の駐車場で、第1日の全員集合。



ここで3班に分かれてツーリングに出発です。私の前をゆく
辛子色の品川ナンバー。遠くに中央アルプスが見えます。



続く
2009 11/12 08:51:41 | くるま全般 | Comment(0)
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11月1日は寒冷前線の通過で午後から雨になったにもかかわらず、
各地で自動車イベントが開かれました。
私が選んだのは付き合いの長い兵庫県郡部のイベントです。

今は丹波市という旧氷上郡春日町。ここで11年前から始まった
旧車のイベントは、町自慢の大型ホールの前の広場を中心に
繰り広げられる農民文化祭の一環として、すぐ隣の駐車場を
メーンに毎年文化の日に行われてきました。

定着型のイベントの一つの理想として、マナーのよいリピーター
の多い、偏狭にならないサンデーイベントだと思います。
実行中心になる地元のYさんの人間的な求心力と、集まってきた
関西、特に兵庫の360ccの軽自動車や、長年乗っている国産車
オーナーたちのさりげない優しさといったら、変でしょうか、
そんな空気が好きでほぼ毎年、私も参加しているのです。


会場風景、背後の山は歴史好きにはたまらない黒井城のある大梅山



ダイハツがミゼットの後に作ったハイゼットの初代トラック
(ピックアップ型)とその5年後のフェローのトラック



ホンダS800クーペが3台



セダンの良さを見直す。セドリックのイタリアンダンディ



プリンスグロリアの圧倒感

今回一番、いいなと思ったのはこの白いクラウン
ワンオーナーのシングルナンバーですが、今は娘さんが引き
継がれて乗っておられます。
当日はお母さんもご一緒で、家族の40年分の思い出と共に
素敵なことだと小生も感激した1台。





この時代の日本車でこののびやかな感じ。
パーソナルな最高級車の風格。



サイドビューがたまりません。

軽や小型車の軽快さがあって、中大型セダンのしっとりと
した味わいが映えるのだと思います。
この時代はまた外国車もエキゾチックなオーラが多分に。



お馴染みのジャガーマーク2でなく、デイムラーです。
エンジンはV8の2500





小さな紳士、ライレー



最後はこんな3台が並んだシーンで。
フェラーリ、ロータス、アルファロメオ
いずれも一癖ありそうなスポーツカーたち。

往時、国産車乗りはこういう車に運転中遭遇することが
あっても、羨望と畏敬を抱いたものでした。
いつかはあんな車を、運転してみたい。
そんな夢があり、夢に向かう原動力はワクワク感でした。

どんなクルマでも手に入るまでのハードルがうんと低くなり、
その代わりに僕らが失ったものは大きいと思います。
このひと月に、音楽家の加藤和彦さんが亡くなりました。
無類の車好きだったにも拘らず、イベントなどに出て来ない
高踏なデカダントでスノッブで、地上に降りて来ないまま天国に
いってしまわれました。

好いことも悪いこともあるのが世の中ですが、一流の諧謔で
現在のシーンをすくい取って欲しかったですね。
それではまた次回。
2009 11/03 08:41:43 | くるま全般 | Comment(0)
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