男たちには判らない

2009年 08月 の記事 (7件)

超過疎の奥地から川を下るように小さな町をいくつか経て
夕暮れの地方都市にでた。
地方都市と行っても今の広島は大きな都会である。

今夜は宿を取り自由な時間を楽しもう。

ホテルのチェックインの前に駅前を歩いてこの町ならではの
魅力である路面電車に乗ってみる。



新旧いろんなバラエティーがあり、最新型はヨーロッパの
水準を超すような5車体連接の大型もいる。



でも楽しみなのは大阪市や京都市から移って、そのままの
車体色で走っているベテラン電車たちだ。



いくつかの電車と電停を乗り継いで、繁華街の方に出る。
お金を卸して、カメラ屋でフィルムを買って。当たり前のことを
済ませられることで都会の良さをしみじみ感じる。



さて、いい時刻になった。
本通りのアーケードの一つ裏を歩いて、今夜は飲むか食べるか
どっちを先にしようか。胃の調子も鉄道に乗っている長い時間に
少し回復した。
ふと筋にいい感じのbarがあったので、入ってみることにした。

SWALLOW TAIL、どこかで見た幻の映画のように
しばらくの時間をbarで過ごす。私は旅の途中のスナフキン。
すっかりこころごちて、
店を出る頃には、すっかり夜の帳が都会を包んでいた。






2009 08/30 11:45:07 | 旅日記 | Comment(0)
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14:10 やっとのことで山間の接続駅、備後落合に到着。
この間約1時間半で51km。表定速度30km/h以下という
ところか。





今は無人駅だが、昔は陰陽連絡鉄道の接続点としてその名を
知られた場所でもあった。特に夜行の急行「ちどり」が
走っていた頃は深夜の2時台に上下の列車を扱い、駅員は寝ずに
深夜業務をしていた。もちろん駅弁や電報もあったのだ。







使うこと無くなり蛇口も撤去された洗面台。夜行列車の客が
眠れぬ顔を何度も洗ったことであろう。



ほどよい佇まいを残す昔の便所。



出雲横田のスイッチバックを越え、松江に向かう木次線をここで見送る。



昭和47年頃の備後落合をお目にかける。サンデー毎日のグラビアページから。





次の駅、比婆山。ちょっと神社仏閣風。



三次まで寄り添う西城川は江の川に合流し
山陰日本海にそそぐ。



昼下がりの備後西城駅。ヒデキ〜(すいません)



2009 08/28 08:16:47 | 鉄は直らない | Comment(0)
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ようやく次の駅、備後八幡に到着。



備後八幡を出て内名へ。



これがかつて一日に急行が3本も走った路線とは。



最初のきつい制限、20km/h



窓の下は遥か下を流れる清流。



内名が近づくと少し風景が広がる。



内名到着。
2009 08/27 04:34:53 | 鉄は直らない | Comment(0)
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中国地方の山間部には様々な表情の中小都市がある。
新見も岡山県下の交通の要所だ。
そこから出ている(正確には備中神代)芸備線は175kmの
総延長を持つ長いローカル線だ。かつては急行「たいしゃく」
や松江から木次線を通って広島に向かう「ちどり」といった
名列車が通った道も今はすべて普通列車となり、特に
東部区間の新見ー備後落合間の衰退が著しい。
山間部の東城ー落合間は一日なんと3往復と限界輸送の鉄道に
等しいが、この機会に岡山から新見を迂回して広島に行くことにした。


新見のホーム乗り換え案内



駅はやや大きい。急行停車駅の格だ。



伯備線の213系はここまで。向こうのキハ120が芸備線。


出発すると最初の駅がなんとあの布原。当時は信号場。
ニコンF2を添えて往時を懐かしんでみた。



芸備線区間に入る。風景はとたんに寂しくなる。
痩せた向日葵がうら悲しい。



使われなくなり長い時間の経った対向ホーム。(野地)



新見を出て30分で東城に着く。往年はここに急行「たいしゃく」が停車していた。



東城を出るといよいよ一日3本の区間。貴重な列車にいま
乗っている。やはり道が細くなったように速度が落ちる。



峠に向かって走る。キハ120は窓が開かないが木の枝が窓に
ばんばん当たる。保線も限界に近いのだろう。国鉄時代では
考えられない。

2009 08/26 07:53:35 | 鉄は直らない | Comment(0)
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今年は14日(金)から17(月)まで、ごく一般的なお盆連休を
会社に入って初めてとりました。

この前に50才になったばかり。旅行や帰省、小さな子供がいて
忙しかった頃が嘘のように行事もなく、平凡な4日間を過
ごしました。

今年は高速値下げが6日から実施され、連日高速道が混雑。
海に行きたかったけど時機を逃したのに臍曲りが加わって
高速のコもなく更にいつも飲み歩いている大阪にも夜は出ず。
おそらく超不況社会の到来も見据えたようなご近所遊びで
終始した休暇でした。

14日金、起床9時。昼食は1食残っていた麺を茹で
手持ちの野菜と豚で冷やし中華+ビール。
夕方陽が翳ったので自転車に乗り桜塚の銭湯へ。
客はいつもより多い3、4人。ゆっくり体をほぐして洗い
髪を風に晒して湯屋を出る。

目当ての串カツ屋でビールを一杯飲みたかったが満員。
服部のさと美ちゃんのバーへ直行しビール、白ワイン、
ハイボールの順で飲む。



3000円ちょっとを払いバーをあとに、腹が変に空いたので
王将で雑食。曽根までの上り坂の途中にある蔦屋で休憩。
100円の中古CDを2枚。カーデガンズ時代の原田知世と
ブリグリ。

15土、起床10時。昼は妻が作った冷やしうどんを4人で
つつく。具はネギとミョウガ。ちりめんじゃこ。

皆外出した夕方から朋来たりて近所の緑地公園で
中年男2人でささやかなバーベキュー。肉代2000円。



持ち寄ったトウモロコシや野菜を炙る。万願寺ししとうが美味し。





夜の公園を後にし、後片付け後、彼のアルファロメヲで夜のドライブ。
箕面のノイカフェで24時頃まで雑談。

16日、初めてクルマを出す。
目的地は本町スタバ。




新旧FとPが2台ずつの所にリトモを並べる。
同じような集団がいなかったのが幸い。



この後読売テレビまで一行に付いて行く。別に番組に出演
するわけでない。



やっぱり暑い。曽根駅で長期滞在から帰還の娘を乗せて帰る。この夜は何もする気起こらず。

17月、戻ってきた娘と一日。昼からレトロな隣町の商店街で
冷やかしみたいに時間をつぶす。交通機関は自転車。

昼飯は岡町のサイゼリア。娘とアラカルトとピザを取り合い
分け合う。1300円。こういうのが最近しみじみ楽しい。
年をとったなあと感じると共に脱力感溢れる充実感とでも
いおうか。
ちょうどいいんじゃない。ニッポンの幸福。
炎天下、汗を拭き拭き木陰でラムネを飲む。

町が落ち着いた昭和調で静かなのは、すごいいい点だ。
ストレスを少なくするのに参考にでもなれば幸いである。
僅かな金で乗り切った4日間でした。



2009 08/17 22:34:28 | 日記 | Comment(0)
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都心で夜中にクマゼミが哭くのは、当たり前の風景にも
なりました。
このへんでもけっこう夜遅くに鳴くうえこの種類は音がうるさい
のであまり風流な印象がしません。

今朝の夜明け前に遠くから幽かに蜩(ヒグラシ)が聞こえてきました。
緑地の自然環境の良さをつくづく感じるときです。



今時は珍しいニイニイも時々聴こえます。
中央の大池では蓮の開花も盛りを過ぎました。

ことしは茅や蒲が茂り過ぎでいい写真になりませんが
ゆったりと夏が過ぎていくところです。

あなたの町には百日紅は咲きましたか。



2009 08/08 06:54:48 | 日記 | Comment(0)
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都市に住んでいて面白いと感じるのは、違う視点を
持って見ると意外な発見があることでしょう。

7/31と8/1の2日に大阪・肥後橋の古い川沿いのビルで
夜、最上階の5階フロアとテラスを使ってビールを飲もうというイベントが開かれました。
偶然見ていたネットで気付いた私は最終日にとりあえず町へ出ました。



梅田から西梅田へ。久しぶりに第1ビルの中古カメラ店3軒を見て、そのあと馴染みのブティックでバーゲンのパンツを買ったりして肥後橋に着いたのは8時前。
曖昧なメモ片手に会場を捜します。リバーサイドの片言で見つけたのがこんなシーン。



どうやら左岸の今では背の低いビルの灯りが灯っている部分だと判りました。

エレベータを使わず階段を歩いて5階へ。少しドキドキ。
会場は自由な雰囲気で、これなら入れそう。
入り口でいきなり声を掛けられました。
振り向くとと同じように街歩き好きな知り合いの女性(実は同僚)
「な〜んだきてたのか」「Hさんこそ」

彼女のおかげですぐにいろいろな人と話の中に加わり、少しはまじめな話、近代建築から今、戦後建築が注目を集めているという話題で盛り上がりました。



フロアの室内と、窓の外のテラス部のいい雰囲気の写真を掲げます。
もしも「都合が悪い」被写体の方など居られましたら仰ってください。







途中から雨が。今年の梅雨明けが遅いのではなく
オオサカもバンコクのように亜熱帯気候になった、とツクヅク
最近は自問自答します。



そんなこんなのある八月の夜でした。

でも何もしないよりこういう風に時代に仕掛けている
人の方を僕は肯定します。
面白きことのない世を面白く。



http://bldg-mania.blogspot.com/
2009 08/05 09:36:34 | 都市風景 | Comment(0)
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