男たちには判らない

2011年 05月 07日 の記事 (1件)


大阪の北に豊中市という町があり
そこに服部緑地という大変広い公園がある。
豊中市の財産でなく、大阪府民のものなのだが
そこにある施設は、電動遊具がひとつもなく、昔のままで、
民間の広告や、けばけばしい装飾がひとつもない。

良い意味での社会主義的な空間に立つと、日本人とくに
都会人は、身も心も汚染されているなと感じる。

ここにある野音で毎年春の連休に「祝・春一番」という
コンサートがひらかれる。延べで5日間くらい。

金困り、失礼金子マリとか、中川イサトとか、加川良とか
往年のフォークロック陣、
渋谷毅や峰厚介といったジャズメン、
変わったところでは小川美潮のような特徴あるボイス、
圧倒的にしめる関西系の古いミュージシャンらが次々と
壇上に上がり演奏し歌を歌う。

それをオープンの観客席で、半日間ゆっくり音楽を聴く。
聴いている間、こっちも酒類を飲む。
大阪の下町から来ているミュージシャンの半数は、飲みに
来ていて酔っぱらっている。
極めていい加減な空間がそこに介在し、こんなモノサシで
明日からも生きていてイイノダロウカと思うくらい。

福岡風太さんというプロデューサーが、ライフワークで
このイベントを手がけている。
盟友の、あべのぼるさんという仲間を、昨年12月に亡くした。
人生60年くらいが、まあええとこなのやろうね。

出てくるミュージシャンがそういう歳に近づきつつある。
それでもRCサクセションの付き人からスタートした三宅伸治
とか、スピッツやミスチルにひけをとらないロストインタイム
といった若いバンドも猛烈に腕を上げつつある。

今年の三宅伸治バンドは春一番の歴史初と言うアンコールまで
風太さんに認めさせた。
3コードのロックンロール、ギター小僧がステージから観客席
まで縦横無尽に走り回る。

日が暮れて、コンサートから帰る頃。みんなは正気に戻り
非日常からゆっくりと普段の生活に戻ってく。
長い長い緑地公園の中の道を歩いて。
そのほぐれて行く感覚がいいんだなあ。

風を感じたかったら、僕は緑地公園に行く。
コンサートの遠鳴りが、耳に残っているかの様に
そっと、耳を、そばだてている。


2011 05/07 12:22:41 | 日記 | Comment(0)
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