男たちには判らない

2012年 02月 05日 の記事 (1件)


読者の皆さんは靴を使いこなせていますか。
お気に入りの靴に寿命があるとしたら、どのあたりで考えて
諦めて処分されるか。反対に思い入れのある靴をなんとか
もう一度再生して昔のように履いてみたいと考えたりしませんか。

私は一足長年持ってるショートブーツ、かかとの少し上まで
ある冬用の靴を持っています。おそらく買って(もらったのは)
高3の1978年当時の靴でしょう。一冬に何回かしか履かない靴です。
でもこの靴には青函連絡船に乗って冬の北海道まで履いて行った
思い出があります。




1983年当時は冬の北海道は「スノトレ」という靴を履いて行くのが
仲間の常識でした。でもあんな子供の長靴が巨大化したようなものって、
私は美学が許しません(笑)そのくせ上着もダウンジャケットは大嫌い
(相撲取擬態の肉襦袢かと思ってた)のでおっさんが着るような首に
ころころのついた屋外作業用の「現場服」を親父殿から借りて防寒装備で
北海道に向かいました。

道内で他の連中より足下が軽いので撮影の動きは軽快でしたが、
底のパターンで滑りやすいのと、流石に長時間雪中を歩いていると
だんだん雪が凍みてきます。
まだ道内に多い昔の客車列車に乗り込むと、窓側のスチーム菅の上に
靴を置いて靴下も脱いで乾かしたものでした。

そんな思い出のある靴も多用しないとはいえ、20年を過ぎると
「もう無理かな」と思える状態になりましたが、ナンだか捨てたくなく、
靴修理の店を見つける度に持ち込んでは断られ続け、近年は諦める
寸前の状態でした。

昨冬、大阪に越してまた靴修理の店を探さなくてはいけなくなり
何軒かに電話。
そんなおり見つけたのが今回紹介する箕面の「リペアマイスター」です。
住宅街の中の分かりにくい位置にありますが、今は新稲からまっすぐ
北上して行けます。

驚きの修理術をお見せしましょう。




これが外した古い靴底と中ジキ。



こういうオールソールというタイプは新製に近い作業となります。
その分費用も1万円以上かかりますが、その後実は靴が小さくなって
しまい履けなくなったことを申告すると、ストレッチといい靴幅を広げる
作業を無料でやっていただきました。



これは2004年にトルコのイスタンブールの靴屋で買ったお気に入りの靴。
これもウレタン底が数年で割れ始め町の靴屋に「ダメ」といわれました。
底の総替えと革部との間のビード(細い紐状の部分)も遭う素材を西成の
萩之茶屋まで探しに行って「雰囲気を壊さぬように」あつらえてくれました。



これは15年ほど前にセレモニー用に買った黒革。底が破損してたのと
履かなくなって靴が縮み足が痛くてどうしようもない状態。
これも修理とストレッチで再び履けるようにしてくださいました。

よく思うのですが、ファッション誌やお洒落な人の発言には、高い靴を
買うのも方法といいます。でも5万円以上の靴をざらに履く人は
そういるのかな。僕は車と同じでメンテにお金をかければ半永久とは
いいませんが、愛着のあるシューズを快適に長く履けるのではないか。
今後の人生はそれでいこうと思います。

リペアマイスター箕面は結構修理に時間がかかります。革の鞄は
1年待ちともいいますが、靴修理は1ヶ月前後、それはマイスターに
相談して、材料があればそれなりの納期であがるようですよ。

電話072-721-4163
箕面市箕面4丁目です。

2012 02/05 12:00:00 | 日記 | Comment(2)
Powerd by バンコム ブログ バニー