男たちには判らない
この場所を知ったのは、たまたま伊勢のおかげ横丁で聞いた、「昔の伊勢の殷賑を留める色里の建物がある」と言う、案内の女将のひとことからです。



「えーっと、何といったっけ」
誰に、どのように、連れていってもらえばいいのか。

横町を出た私の頭の中に、暗示のように、横たわる概念。
そうだ、電話帳だ、と公衆電話のページをくると
「麻吉旅館」の文字が、目に。

時間もあまりなくその前にいたタクシーに乗り込み、ひと言、「麻吉旅館へ連れて行ってください」と告げました。
神前に厳かに着けた黒塗りの車の運転手は、尋ねると、静かに首を振り、走り始めました。
もうそこから先は、私も千と千尋の神隠しのような不思議な「時間の旅」でした。




これが入り口。江戸時代の旅籠のセットではありません。




何といっても、この渡し部分の橋ですね。
子供心に迫る恐いような、楽しいような。



反対から見ると



この日は梅雨で、風上に雨よけが



一年中注連飾りをつけるのは伊勢のならわし
笑う門にはということ



坂の下から



道標



山吹はこがね(黄金)に繋がり、商売屋には
縁起のよい植物なのでしょう。



短い『時間旅行』でしたが、いかがでしたか。
旅は一瞬の出会いのうちに過ぎていく。
この宿で出会つた男も女も。そう。
江戸も、平成も変わりません。

ただ、宿はあなたのお泊まりを待っているのです。

2009 06/21 08:10:33 | 旅日記 | Comment(0)
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