男たちには判らない


日中でこの気温! きのう7日は大変寒い日でした。
ここ大阪ミナミの殷賑、高島屋前の難波のクロッシングでは実はいろんな年代の近代ビルディングを目で楽しむことができます。
たまには街を違う視点で見てみましょう。

これが今回の発見、ホテルイチエイのビルですが見事な1970年代モダンデザインの曲線、東京オリンピックから万博前後の日本の高層建築らしい優美なカーブが多用されています。


その目線を左にずらすとこれは南海サウスタワーの名で親しまれた現スイスホテル。これは1980年代も後半から90年代の様式。東京都庁のような“人を見下ろす”ことに快感憶えた時代らしい偉容ですね。


見事な1930年代、御堂筋の全通に合わせて南海難波終点駅と一体化した戦前建築の雄、高島屋。外観だけ見るとパリの東駅あたりに似ていますね。

その向かいに昨2006年に建った丸井なんば店。キタのヨドバシ梅田店に比肩する現在の2000年代らしい商業建築。
ビルというよりカタチが工業製品のようなシンプルさです。

最後に写真左端に写っているのが1960年代に高島屋を増築した部分。
窓が大きく明るい時代ムードが漂うのに現在は中からは壁や紙で仕切られサニーサイドな雰囲気は殺してしまって使われていません。残念ですがこの傾向は全国で多く見られ、見直してもらいたいものです。中央奥の高層建築は多分大阪球場跡に建ったなんばパークスのビル部分ですが見るべきものはありません。

さて、いかがでしたか。普段見慣れた街角も気をつけてみると年代考古学のように様々な「地層」の積み重ねによって構成されているのが判ります。
ビルウオッチングは大人の隠れた楽しみのひとつと言えましょう。
2007 03/08 09:42:19 | 日記 | Comment(0)
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