つながりの未来
祖先から現代、未来に引き継いで行くエネルギーと言うバトンがあります、このバトンは時代によって変化しています。
江戸時代は“蒔き”をカマドで燃やして熱源を得て料理していました昭和にはいって炭になり石炭になって大きなエネルギーと変化して汽車の動力源となり、扱い性から石油の液体に代わり石油の地球上の産地の偏りと更なる高エネルギー化の希望から原子力エネルギーとバトンが変化して現在に至っています。
今までのバトンは右肩上がりのエネルギー密度の上昇でしたが、余りにも大きなエネルギー密度となって安全に扱えない範囲に達してしまいました。そこでこのエネルギーを細かな自然エネルギーに分散して新たなバトンに持ち替えようとしています。これは今までにない動きです、高密度エネルギー化のバトンから低密度エネルギー化のバトンへの転換となり分散エネルギーとなります、このエネルギーは密度の低さからネットワークを形成することになります。これがスマートシステムの背景となります。スマートの意味合いに“ずるがしこい”意味があり海外では人を褒める時には使いませんが、これからは“ずるがしこいバトン”を未来に渡すのが現在の人に託された仕事なのです。スマートに扱えるバトンを確立するのが現代人の仕事です。
昨年の台風12号で紀伊半島の河川で多くの人が亡くなりまいた、これは電力会社がダムの貯水を優先するため事前放流を行わなかったことで被害が大きくなりました。スマートでない運用にあったのです。電力会社だけの都合で運用しないで社会全体からの判断で地方自治体がエネルギーをスマートに運用するのが正しい運用なのです。自分の財布だけを大事にするエネルギー体制を未来に渡してはいけません。社会全体を配慮するバトンを手渡しましょう。