黒い固まりの板薬
小さい頃、家の置薬の中に、竹の皮に包まれた真っ黒な板薬があり、これを割って胃薬として飲んだ記憶があります。これって何だったのでしょうか?Web調査
○御岳百草丸(おんたけ、ひゃくそうがん)
健胃生薬を配合した苦味健胃薬です。オウバクエキス、ゲンノショウコ、ビャクジュツ、センブリ、コウボクなどの和漢健胃生薬が配合されています。胃腸に作用し、胃腸の機能を高め、胃弱、消化不良、食欲不振、胸やけ、飲み過ぎなどを改善します。食べ過ぎ、飲み過ぎ、さらに生活習慣の複雑化によるストレス、精神的疲労、不安などによって胃腸の不調、不快感、機能の衰えなどが起こりがちです。胃の変調を感じたとき、「御岳百草丸」で胃の働きの正常化をはかり、保護してください。
○越中富山反魂丹(えっちゅうとやま、はんこんたん)
越中で売薬業が始まった江戸中期から明治中期まで製造・販売された代表的な薬。 江戸時代は23味(成分)もの薬種を調合して製造されていました。
本来は腹薬ですが、当時の庶民は万能薬として用いました。 「反魂丹」とは「(死んだ人でも)息を吹き返すねり薬」の意味です。
○伊勢萬金丹(いせ、まんきんたん)
越中富山の反魂丹、鼻くそ丸めて萬金丹、それをのむ奴ァあんぽんたん」江戸時代お伊勢参りの旅人に重宝された「伊勢の霊薬」として三百年間親しまれてきました。現在は薬でなく、毎日の健康を維持する食品として幅広く親しまれています。
○陀羅尼輔丸(だらにすけがん)
陀羅尼助丸は大和国大峯山(1720m)の麓、洞川(どろがわ)で製造されています。 主原料は、当地をはじめ本邦に産するオオバク(黄柏)と呼ばれるキハダの樹皮であり、これから大峯の寒水を用いて抽出した水製エキスとゲンノショウコ、ガジュツなどの整腸薬、芳香性健胃薬を配合し、現代人に適応した形に成丸、乾燥したものです。
牛の舌ではありません、ニュージーランドの原住民のうなぎの腹開きの干し物です。