松上電器産業「FF式石油ファンヒーター、石油輻射型FFヒーターの件
松上の対策の失敗
排気筒のゴムが劣化で破れ排気が室内入る対策に、ゴムを銅製パイプにしました、これが更なる死亡事故を起こして、現在製品の回収を行っています。
この原因を調査します。
FF式のヒータは屋外排気の筒があり、設置されると長期に渡って使用されます、そして掃除などで少し位置をずらすことがあります。
発売当初のゴム製排気蛇腹は少しの位置ずらしにも対応できるものでしたが、10年を超えるとゴムが劣化して破れ事故が発生しました。
この対策に、破れない銅製のパイプに変更しました、確かに破れないのですが、少しのずらしで、接続部のゴムに力がかかり外れることになりました。
この問題には5個の原因があります。
1、 長期に使われる製品形態であることを考慮した製品でなかった。
2、 ゴムの劣化に対して取り替えを行わなかった。
3、 有害ガスの検知警報装置を設けなかった。(当時は設置義務が無かった)
4、 問題の対処に少しの位置ずらしで外れる対策を行った。
5、 高齢者が使う製品であることを配慮していなかった。(換気しない狭い部屋)
技術の問題“接着剤とゴム”は単独で生命を脅かす部品に使ってはならない。
スペースシャトルも耐熱タイルの接着材はがれで死亡事故を起こした。
次に、排気が室内に漏れたら本当に死亡する一酸化炭素の濃度になるのでしょうか?
排気筒は、通常2重構造で、外側から吸気して中心の筒で排気します。
最初の死亡事故では外側の吸気のゴムが破れていました、これでは排気ガスは室内に入りません。
例え、排気ガスが室内に入っても死亡する一酸化炭素の濃度にはいたりません。(事故のヒータで検証)なのに安全性が最も高いFF式のヒータが何故危険なものになったのでしょうか?
危険なのは給排気のファンにあります、燃焼に重要な空気を送るファンの回転が落ちることによって、異常燃焼が発生して高濃度の一酸化炭素が発生します、これが室内に漏れて危険な状態に至ったと想像できます。(事故は無換気で同時に、ガス湯沸し器、コンロを使用していた。)
当時のFFヒータは有害ガスの検知装置の義務がなく、ファンの回転も監視されていませんでした。
第一事故の原因を排気筒の破れにして、ゴムから銅製の筒にしたため、少しの移動で筒が外れる問題を起こしました。最終的に13,14年前の製品を回収すると言う事態になりました。
今から見ると有害ガスの検知装置とファンの回転監視装置を設け、ゴム筒を新しくするのが正しい対策です。
新聞発表に次のことを隠していませんか?
異常燃焼がファンの回転数の低下で起る、
ファンの回転を検知するセンサーがない、
有害ガスセンサがない、
銅筒の対策の欠陥
据え置き型FF式ヒータの製品寿命とメンテナンス
全般論では
事故の原因を推定し実験して確認する公的な機関が無いのが寂しいです、消費者センターは機能してるの?メーカの対処には宣伝する意図も含まれていますので、対処が良いかを調べるのが大切です。対処には過度のコマーシャルも含まれ、危険を訴えるのも宣伝になります、真実を隠した対処は規制すべきです。
明るいニュースがいいね、大人になっても”ごめんなさい”と言える環境が欲しいね。ふふ ・・・RG