幸運の残量
那覇空港の中華航空機炎上事故で、事故機の機長が乗客全員の緊急脱出を決断したのは、到着を駐機場で待っていて燃料流出と発火に気付いた整備士が、地上からのインターホンで操縦席に脱出を進言したことがきっかけでした。
右エンジン内に消火剤放出したが、火勢は収まらず、整備士は「乗客の緊急脱出をした方がいい」と進言しました。
機長はこの進言で緊急脱出を指示、乗客は安全に非難することが出来ました。この結果の扱いが台湾では、機長を英雄に扱い、日本では整備士の助言が無かったら人災になったとしています。
避難に当たって機の右側では乗務員の補助が無く、乗客は自分の荷物を持って逃げています。
幸運なことは、乗客に老人がいなかったこと、機外にでる仕度が出来、通路に並んでいつでも脱出できる体制の時に起こった緊急脱出であったことが短時間で脱出できた幸運なのです、機長や乗務員の行動が良かったからではありません。
もし、上空に上がってフラップをしまう時に燃料タンクが破れ火災になればコンコルドと同じ運命になったかも知れません。
地上でフラップをしまう時に発生したのが幸運であったのです。乗員乗客は運を使ったのですから、これからの人生の運が少なくなっていることを知ることが大切です。
この事故のポイントは 機長でも、整備士でもなく、幸運を使ったことにあります。
電車の中にも現れる思わぬ、奴です。