新幹線のパンタグラフの数
新幹線のパンタグラフは8個ついていました、それが今では2個、ローカル電車より少ないですね、何故8個が2個に減ったのでしょう。
それと関連して、パチパチ火花を散らして走っていたのがいつの間にか火花がなくなりました。どうして火花がなくなったのでしょうか?この裏には技術の進歩があるようです、それを探索してみましょう。
電車は架線と線路から電気をもらってモータを回して走っています、走りながら電気を受け取るにはブラシと架線が常時接触している必要があります。低速では接触に問題が起こりませんが高速になるとブラシが離れ火花が出ます。その原因に次のものがあり、それぞれ対策が採られました。
1、 架線の保持間隔によって生じるたるみ
架線の張力を上げることでたるみの量を少なくした。
2、 ブラシ(パングラフ)の追従性
ブラシをさらに分割して中に質量の小さなブラシを入れて追従性をあげた。
3、 架線の中を伝達する縦波の速度
架線を細くして張力を上げることで縦波の速度を上げ限界速度を向上した。
4、 給電区分区間の切り替え
BT給電からAT給電の倍電圧にして給電区間を大幅に広げ変電所の廃止と区分区間の数を減らした。
5、 車体の揺れによるブラシの浮き
パンタフラフの付いた車両にアクティブダンパーをつけてゆれを減らした。
以上・・などがあり、最初には無かった技術を取り入れパンタグラフの数は2個に減りました。何故さらに1個にならないのかと考えますが、万が一故障したときでも予備で走れるとの考えです。
新幹線もこんなにならないで欲しいね、だけど 人種が変わればヘルメットで走る元気が人間にもあるんですね。