写真湿板
京都の琵琶湖疎水記念館で工事の写真を見る機会があり、写真の人物は、工事中の作業者も手を止めて何かを持っています、見学者らしい人物は、天気が良いのに傘を持っています。快晴でも数十秒間静止していないと記録されない湿式感光板なので道具を使って身体を固定している苦労が写真から分かります。(このカメラを半蔵門、日本カメラ博物館で見ることができます。)
坂本龍馬の3枚の写真も同じ方式で撮影され、台に寄りかかって身体を支え顔に光が当たるガラス屋根の室で撮影されています。余談ですが、この時点で龍馬は両手の指を寺田屋で切られその傷跡を隠しています。写真1枚が1月の給料に相当する時代の語りかけが伝わってきます。
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飛行機が傘の代わりではありません。