ST真空管ラジオのレストア品(安全を買ってください)
レストアで、敢えて外観を修復しません。昔の面影のまま安全対策を施しました。
子供が裏の蓋の穴から真空管を触ってやけどしたり、感電する事故が昔のラジオには起ります。古いラジオは今の製品の安全基準が守られていません、このレストアはラジオとして今の安全性を適用するのと更に使用しても問題ない安全なものにしました。
このため、傷があります、ラジオ放送の周波数が合っていません、中にはボリュウムにガリが入ります、それが50年を経過したラジオのよさとして自慢です。
音も直ぐ出ません、30秒程おまちください。お宝ですが、毎日使うラジオとしてレストアしました。STの真空管は、まだ中古で入手でき交換は容易です、電圧が安定している今日では昔より遥かに長く使えます。毎日鳴らしてください。
外観の塗装をやり直すことも出来ますが、時代の傷を大事にしたいと思います。
ST管の木の箱ラジオです。たまに 裏からのぞいて明かりを確認してください。
安全対策(他のレストア品と異なる点)
1、 3端子コンセントで接地して使うようにしました。これは一ランク電圧の上の扱いです。
2、 雷サージの保護素子を追加しました。古いラジオは雷の絶縁破壊が原因で使用されなくなったものが大半です。今の技術でこれを克服しました。
3、 IP-20で指が危険なところに入らないネットを追加(紛失品も補修)し、又容易に外れない蓋にしました。
お子様が触っても大丈夫なものにしました。
4、 電源線が10kgで引かれても耐える追加補強を行いました。FUSEまでのコードは古いものを使いません。(新しいので安全のため我慢してください)コンセントが60kgで踏まれても割れないものに交換しました。
5、 絶縁抵抗を100MΩ以上にしました。(一部SWとFUSE品は25MΩ)
6、 直流電源の漏れ電流を1mA以下に部品を交換しました。
7、 外郭を250grの硬球20cmから落として耐えるものにしました。(ガラス部を除く)
8、 梱包の落下試験は行いませんので、輸送はわれもの扱いでお願いします。
安全対策が出来ない所(気を付けて使用してください)
1、 並四の周波数表示部のセルロイドは外郭に使用することを禁止されています。可燃性のためですが交換できません。セルロイドに接近するランプは6.3V球を5Vで使用して温度を下げています。
2、 ダイアルの窓にガラスはめ込まれ表示印字されています、この外郭は250grの硬球落下試験で割れるか微妙です。試験していません。
雰囲気あわせの写真です、えへ 反省!殿