エッヘン

2006年 03月 04日 の記事 (1件)


有機ELディスプレーの原理

有機EL素子は、陽極(透明アノード)と陰極(カソード)で有機薄膜を挟み込んだ構造。直流電圧を与えると陽極から正孔が、陰極から電子が注入され、有機薄膜内で再結合しこの時発生したエネルギーが有機材料を励起し、有機材料それぞれ固有の色の発光が起こる。有機ELディスプレーはこれらの素子でRGB各画素を形成している。
有機ELディスプレーは自発光するのでバックライトが不要となり、薄型/軽量のディスプレーが実現できる。また、視野角への依存性が少なく、応答速度もLCDと比較して速いため、動画像をなめらかに表示できる特徴を持つ。

有機EL素子は大気中に含まれる水分や酸素に触れると発光特性が劣化するため、従来は大気との接触を遮断するべく素子背面をメタルキャップで覆うなど中空部分を持つ構造が採用され、厚さを増す原因となっている。
寿命が短い - 発光体の有機物に通電するため劣化すると予想されている。酸素や湿気については封止技術で克服された。現時点では約2000〜10000時間程度の寿命であり液晶の数分の1に過ぎないが、ここ数年間で急速に改善されてきている。

ソニーが有機LEDの表示に技術を突っ込みすぎて液晶、プラズマの技術で遅れをとった。
現在の有機LEDは数色の表示のネットワーク、ウォークマンなどに適用されているが、カラーTVには成功していない。
2006 03/04 09:08:06 | 何故の解明 | Comment(0)
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