エッヘン

2006年 04月 17日 の記事 (1件)


通称:中華航空機墜落事故
 1994(平成6)年4月26日午後8時16分頃、台北発名古屋行き中華航空140便エアバスA300B4-622R型機(B-1816)が名古屋空港への最終進入中に失速し、誘導路E-1付近の滑走路脇に墜落炎上した。
 この事故で乗員15名、乗客256名、計271名のうち乗員15名、乗客249名、計264名(内154名が日本人)が死亡し、乗客7名が重傷を負った。
 事故原因について運輸省事故調査委員会は、乗員の自動操縦装置への不完熟による誤った操作があったことを指摘すると共に、システムの設計段階で誤操作を招く要素が含まれていたことも示唆している。すなわち、手動操縦でのILS進入時(午後8時14分6秒頃、高度約330mを降下中)に副操縦士が誤ってスラストレバーについているゴーレバーを引っ掛けたため、オートスラストが推力を増加させ、降下が止まり降下パスから上方に外れてしまった。オートスラストを解除して高くなった降下パスを正規のパスに近づけたが、ゴーアラウンドモードを解除することが出来ないまま、午後8時14分18秒、自動操縦装置をオンにし、ゴーアラウンドモードを解除する適切な措置をとらず、自動操縦装置に反発する機首下げの操縦を行った結果、自動操縦装置は水平安定板を機首上げ方向に最大(12度30分)に作動させた。加えて自動失速防止装置も作動し、エンジン出力が最大となり、さらに機首が上がったため回復不能な失速状態となり墜落したものであった。なお、エアバスA300の事故は本件で2件目であり、エアバスA300B4-600Rの事故としては本件が初めてである。
 事故機は1990年に製造された。

何故か 心に残ってる事故のひとつです。
2006 04/17 21:10:34 | 何故の解明 | Comment(0)
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