エッヘン

2006年 04月 26日 の記事 (1件)


通称:BOAC機空中分解事故
 1966(昭和41)年3月5日午後2時15分頃、イギリス・ロンドン発アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ経由同国ハワイ州ホノルル経由日本・東京経由イギリス領香港経由イギリス・ロンドン行き英国海外航空会社(BOAC)911便ボーイング707-436(G-APFE)が、羽田空港を離陸して約15分後、富士山上空高度15000ftを飛行中に空中分解し、同山麓の太郎坊付近の森林に墜落した。
 この事故で乗員11名、乗客113名、計124名全員が死亡した。
 富士山上空に発生する山岳波という特殊な気流の流れに巻き込まれ、機体に設計強度(同型機は主翼部は約6.4G、胴体部は約5.6Gで破壊する)を上回る力7.5Gものが瞬時にかかり、空中分解したものと見られている。
 事故機は機体の右前方から左側に吹きつける激しい乱気流により、右主翼端が欠落し、垂直尾翼が左側になぎ倒された。減速ショックにより中央燃料タンク前方部の隔壁は破れ、機体前方の貨物室にジェット燃料が流出した。事故機は主翼全体からジェット燃料を噴き出しながら高度7000ftまで落下した時点で主翼より前と主翼以降の後部に分断され地上に落下した。乗客の多くは乱気流に遭遇した際の減速ショックにより前の座席などに頭部あるいは顔面を強打し、死亡するか致命的な傷を負っていたと推測された。
 機長は通常の計器出発方式によらず、有視界飛行による出発を選んでいたが、この点については、乗客に富士山上空の遊覧飛行をサービスするためとも、香港への時間短縮を試みていたとも推測されている。
止まっていても しりもち です。 休憩ではありません。
2006 04/26 22:33:37 | 何故の解明 | Comment(0)
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