構造計算書偽装問題は、発覚後しばらくは特定の人物が引き起こした特異な事件と思われたが、関連者が増え類似の問題が各地で相次ぎ発覚するに及んで、表面に現れているのは、制度とその運用が内包している問題の氷山の一角であり、大規模で根深い構造の存在が認識されるようになった。事件発覚後4カ月半を経過した現在に至ってもなお、事態は流動的で国民の不安が解消されたとは言い難い。
今日の建築社会システムの基本が形成されて半世紀を経過し、建築をめぐる法的・社会的制度と、現実社会とのギャップが大きく拡がった結果、随所に深刻な破綻が現れ始めた。緊急対応として制度を手直しする必要性があることは云うまでもないが、健全な建築社会の構築に向かって根本的で着実な取り組みも始めるべきである。
本調査報告の提言を踏まえ、国土交通大臣の強いリーダーシップの下で、当面の課題について早急に各般の施策に着手する一方、中・長期的課題は斬新な構想を練り、政策化を進めるよう期待したい。
これが日本政府の見解です。 報道期間の発表の繰り返しですね。責任を感じていません。七福神のその2