エッヘン

2006年 05月 10日 の記事 (1件)


波の大きさは何で決まってくるのでしょう?
風が波を作ります、川でも池でも、風が一瞬吹くと水に凹みとふくらみができます、それは波紋となって円で広がるだけで巨大な波になりません。
波は一瞬の風ではなく、風の方向が一定、風の速度、吹く距離によって波の大きさが決まります。
1、 風速   :(10分間平均で、毎秒×m)
2、 吹送距離 :同じ方向に風が吹いてる距離(範囲)、最初に出来た波が風のエネルギで
    波を育てる距離です。
吹送距離÷風速=連吹時間 息が長い台風が大きな波になります。
大きな波=うねり
一定の方向の風が波を押し進めます、この風の息の長さと強さで、波の大きさが決まります。●台風の強くて吹送距離が長い場合は大きなうねりとなります。
●風が強くても、吹送距離が短い場合は高波となり、風の速度と方向が一致しないと、白波となって頭部が崩れます。前線の通過時に発生する波浪がこれに相当します。
波の高さは水深によっても変り、波頭が高くなって、波頭と底部の速度の差で波頭が崩れる逆巻く波があります(下記)。
●そよ風は風の方向がこまめに変りますので、さざなみとなります。

Webより
海の波は風のエネルギによって生まれます。荒れた海に見られる波頭(なみがしら)のとがった波は“風浪(ふうろう)”といい、風がおさまったあと残る波頭の丸い波を“うねり”といいます。うねりは波長が100m以上もある波で、一般に外洋では波長が長いほど伝播(でんぱ)速度が大きくなります。熱帯海洋上で発生した台風が日本に接近すると、その前触れとして“土用波(どようなみ)”と呼ばれる波長の長いうねりが押し寄せてくるのはこのためです。
 ところが、陸地近くになると波の伝播速度は水深に影響され、深いところの波は速く、浅いところでは遅く伝わります。このため海岸近くでは波の峰の伝播速度は波の谷の伝播速度を上回り、波打ち際に近づくにつれ波の峰は前のほうにせり出し、さらに重力の影響を受けて逆巻(さかま)く波となります。
 高波が逆巻いてトンネル状になったものはサーフィン用語で“チューブ”といいます。ハワイがサーフィンのメッカとなっているのは、深みからいきなり浅瀬になるサンゴ礁海域に特有の地形と、南氷洋生まれの波長の長いうねりが押し寄せるという好条件が重なっているからです。うねりは水深が浅くなるところで速度を落としますが、そのエネルギーは保存されるため、波高(はこう)の大きな短周期の波となり、浅瀬で逆巻いてチューブとなるのです。

前記の波の伝播速度が水深の深い所が早いので逆巻く波に成る説明は、水深が深く圧力が高いので伝達速度が上がるのと水面で同じ圧力の波の大きさ変化を説明するのはおかしい。
伝播速度説ではなく波の圧縮、反射説であると以下の説明となり納得できる。

深い海のうねり(波長が長く速度は速い)が急激に浅いサンゴ礁に到達すると、同じ時間の波が海底の地形で圧縮された状態になり、波が大きくなる。
波は浅瀬にぶつかり反射して波の頭部を突き上げるため、逆巻く波となって先行してチューブ状になる。
遠浅では早くから高波になり減衰するので、サンゴ礁のような急激に浅くなっているハワイなどがサーフィンの格好の場所となる。


即ち、波の伝播速度説では波頭が早く進み遠浅でも逆巻く波になることになる。
逆巻く波は急激に浅くなっている場所でしか起らないのである。
2006 05/10 22:14:18 | 何故の解明 | Comment(0)
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