エッヘン

2006年 06月 15日 の記事 (1件)


蒸気機関車の味わい
真空管式のラジオにはまっています、それもだるま管(ST管)といわれるラジオです。何が人をひきつけるのでしょうか?
蒸気機関車やハーレの大型バイクと共通した何かが真空管ラジオにあります。それは動作するまでの時間なのです。乗りたい時に直ぐ乗れない、聞きたい時に直ぐ聞けない、その一見不便さが道具に人間らしさを感じる作用となります。
蒸気機関車は、その鼓動する音と匂いと熱を走る以前に感じさせます。ハーレは鉄の馬でそのゆっくりとしたエンジン回転はまさに心臓の鼓動であります。真空管ラジオは20秒ほどラジオのそばで音が出るのを待ってラジオ局と音量をあわせます。懐かしく思うのは決して古いからではなく人間の相手として味わいを感じさせる道具なのです。
機関車が人に語りかけるアニメが楽しまれるように、人の感性にあった道具には安心を感じるのです。
突然音が出たり、耳で速度がわからない回転は、道具として使いますが安らぎを感じる道具にはならないのです。
電源をいれて20秒すると徐々に音が出始め、マジックアイで合わせてその音質を調整します。ラジオ聞く以前にこの合わせからラジオとの付き合いが始まるのです。
性能ではミカン箱に入ったスピーカの出す音は、プラスチックケースの薄型TVや小形ステレオの妙にバラけた音とは全く異なるものです。
人間に近い目覚め方をして起きだし、冷たい状態から熱くなって働きそしてゆっくり停止して冷えていく様は同じなのです、真空管ラジオの音は決して脅かす音を出さないやさしさがあります。
  動作すると熱を発する。 
心臓の鼓動に近い動き。
急な変化を決してしない。
この要素を満たしたものが、楽しめる道具として愛されます。真空管ラジオが若い人にも愛されるのは、当然なのです。製品開発の参考にしてください。
下記のどちらを遊ぶ時、好みますか?
蒸気機関車 ×電車、
ハーレ    ×ホンダ4気筒バイク、
真空管ラジオ×トランジスタラジオ、
たき火    ×ファンヒタ

電蓄は上だけが動作します、中身が修復中です。
2006 06/15 20:45:22 | 何故の解明 | Comment(0)
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