混んだ電車はいつまでも混む 寺田寅彦の有名な随筆に“混んだ電車はいつまでも混む”“大水で上流に流される岩”などがあります。これは常識と異なる思いをもちますが正しい観察がなされているのです。 すぐに納得できない点がこの随筆にヨーロッパ的なユーモアの楽しさを感じます。 “混んだ電車は・・・”は乗り降りに時間がかかり予定時刻より遅れます、そうすると前の電車との間隔が空き待つ人が増えます。そうすると、さらに混むことになります。 “大水で上流・・・”は上流の土砂や小石は流れが緩やかな下流に堆積します、堆積で下流が高くなり流れが緩やかになる天井川になり大きな岩は下流側が持ち上がられて上流に移動します。 これは瞬間的な判断と時間が経過した事象が全く逆であることを示唆しています。 石油資源が枯渇する。温暖化で自然災害が起こる。瞬間的な先読みがなされていますが正しいとは誰も分かっていないのです。 太陽が地球に送ってくる1日のエネルギーは石油の埋蔵量すべてに相当するもので、単位が違います、そんな単位の違うことを、温暖化などに関連つけているのは別の意図を疑います。
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