エレベータを支えるワイヤー
シンドラー社エレベータのワイヤーは日本の湿度を配慮していないため錆びます、メッキが錆び防止の処理ですが、つり橋のピアノワイヤーのメッキは水素脆性を発生し危険なので行われません、それではどうやって錆を防いでいるのでしょうか?日本のワイヤーは芯線に荷つくり紐にグリスをしみこませて巻き付け油で水分をはじいて錆びない配慮がなされています。
海外の乾燥した地域で使われているワイヤーはこの処理が無く錆びます。錆びるとワイヤーは細くなり切れエレベータを危険にします。
日本では電線の細い銅芯線は錯体処理されて外皮の塩化ビニルと反応しませんが、海外の銅線はこの処理がなく時間と共に腐食します。
日本の気候環境を配慮した製品が海外製品に置き換わったときにこの配慮が無くなり時間の経過と共に発生します。
ハロゲンの問題では、絶縁材料の難燃化をヨーロッパと同じ燐を採用しました。しかし、日本の湿度では燐が銅箔を腐食させ大きな問題を起こしました。海外の技術が日本ではうまくいかないのです。
日本には多湿に適した技術があります。コストだけで判断し、海外の製品を導入すると致命的な欠陥が時間の経過で起こります。日本で解決し当たり前になった技術が輸入品に無いのです。
話題と関係なく、ドイツで過ごしたライン川のインライン遊びの道と途中にある映画コンバットで出てくるようなお地蔵小屋の塚です。懐かしいです。