中国のコピー製品
中国が他国の製品をコピーして世界に流通させ、知的な財産を侵害したとして問題になっています、この問題を取り上げる時に戦後の日本がコピー品を作って復興した経緯を思い浮かべて、中国も復興の過程であると大目にみる判断があります。この考えは大きな誤りです。
戦後の日本は、コピー品を製作しましたが、オリジナルに対して改善を行い更に魅力をつけました、価格の魅力だけでなく製品を磨き上げたのです。
一方中国は、政府機関の能力がある部署が製品をコピーしその図面を会社に売るのです。コピー会社はコストを下げることに努力して製品の機能を磨き上げないどころか、素材の性能をオリジナルより悪くして形状だけを守って品質保証の試験を行ないません、図面に従って作ったもので、性能に問題があるなら図面が悪いと結論しオリジナル製品にクレームをつけます。
その良い例が、中国の新幹線です、日本、フランスとドイツの技術導入でありながら、独自の技術で短期間に作ったと自慢し、事故があったら日本などに保証を求めると堂々と言っています。
根本技術を確立しないで、表面的に1位を取ったのが中国のコピー戦略なのです。そのためには、歴史をどれだけでもさかのぼって優位性をアピールし日本にある技術も自国の物として扱います。
中国の製品設計部署となる日本の姿勢に疑問を感じますし、良い製品を世界に誇れない日本になります。
左が中国コピー品、右が日本品です、値段は倍近く開きがあります。部品は共用できる点はいいですね。選択肢が増えます。