電動ヘリのオーバーヒート(1)
強力な電池でモータに数十Aの電流を供給しています、このためアンプは熱で壊れことを防ぐ保護があり働いて電力をカットします。
操縦開始から5分以上経過すると温度が蓄積してきて場合よっては急激に力なくなったり、操縦不能になります。
この原因は強力なモータのためと考えられていますが、電池の電圧をサーボ制御の5Vにするためアンプ(ESC)で電圧を下げる発熱が原因の半分以上です。
○50A消費モータのアンプの電圧降下発熱は50A×0.6V=30W(0.6Vは順方向電圧降下)
○制御電源を作る消費電力(14.8V−5V)×5A(サーボ、受信機の消費電流)=49W
となり、アンプでは最大79W消費することになり、62%は制御電源を作るのに使われ、電池の電圧が高い程(セルが多い程)発熱は増えます。
高い電圧にすると発熱が増えて熱による制限が早く始まり、短時間しか飛ばない矛盾が発生します。ホバリングを主体にする人は冷却風が入らないのと、モータの電流が大きく流れますので短時間で力がなくなる現象で悩まされます。
オーバーヒートを防ぐには、
1、 BECの電源を別にする。(重くなります。)
2、 電池の電圧を高くしない。(軽くなります。)
3、 アンプを冷却する。
4、 消費電力の合計をBECの制限以内にする。
5、 スイッチングレギュレータで5Vに降圧する。(ノイズに注意)
があります。アンプのBEC容量はこの例のように5Aも無く温度によっては、デジタルサーボやジャイロの消費電力を一瞬供給することが出来なくなり墜落を招くことがあります。
水を恐れないこの気持ちが大切です。