焼酎のお湯割り
福岡ではコップにお湯をまず注ぎ、後から焼酎を足すのが作法となっています。その方が対流で良く混ざるという説です。
ご存じのように4℃の水の比重は1ですが、90℃のお湯は0.96532と軽くなります。一方焼酎にはアルコールが含まれるので、エタノール24%溶液25℃の比重は0.9605で、90℃のお湯とほぼ同じか、むしろ軽くなっています。実際には、どちらを先に注いでも十分混ざるので、比重の理由はなさそうです。
そうすると、次に違いがあるとすると、60℃の温度にするのに、お湯に冷たい焼酎を入れるのと、冷たい焼酎にお湯を入れる違いです。お湯の量と焼酎の量が同じであればどちらからでも変わりはありませんが、量が多いものを注ぐとアルコールの温度が局部的に高くならないで良いと言えます。福岡では、焼酎のほうがお湯より多いのでお湯の焼酎割りになるのでしょう。
いったん水で割ってから60℃に燗するのが良いという人もいます、局部温度が60℃を超えないので理想といえます、しかし、お湯割りより燗に時間がかかりアルコールが飛びます。さてさて、こんな酒飲みのこだわりは、グタグタ言って少しでも多く飲むことにありますから、この文も真面目に受け取らないことです。
水遊びの季節に早くもなりました。