「燃えない紙」の検索を時々試み、やっと分かってきました。最新のインスタント紙鍋は、まず紙鍋用紙の表面を燃えにくく加工して固形アルコール程度の小さい炎では、すぐ着火しないようにしてあること。さらに火の熱によって食材の水分が蒸発して紙鍋の温度が紙の発火点に達しないので燃えないとのことです。
さらに調べていくうちに紙全体が燃えにくい組成に製造されている紙があることも分かりました。例えば火事になっても、燃上しにくい壁紙などです。簡単に書くと、熱せられると水に変化する物質をすき込んで作った紙がその正体です。
この紙は、パルプとともに水酸化アルミニウム等を含んでいるので熱せられると成分が別れて水分(結晶水)となり紙の炎上を防ぐ(自己消火能力)と言う訳です。(写真の右の紙が燃えにくい紙−難燃紙。)炎を当ててもこげるだけでなかなか炎上しない。左の普通紙はすぐ炎上している。セラフォーム紙のリンテック社パンフレットより)これは、今日、壁紙や襖、障子紙などに使われつつあります。
外見は紙そのもので、少し重いものです。この紙は温度が200度を越えると徐々に水酸化アルミニウムが分解して水を放出するので、火が消えてしまいます。自己消火型の不燃紙です。