エッヘン
鉱石ラジオを再現していて、電車のロング地上子を思い出しました。
全く同じ同調の原理なのです、周波数が105kHzと1500kHzと違うだけなのです、そこで、線路の間にある地上子について・・気分転換しましょう。
電車を動かす電流と、信号電流は全く別系統に流れています。(電子回路用語では、モードが違うと言います。)電車を動かす電流が、架線から取った電流を二本のレールに対等に流す(コモンモードという)のに対して、信号電流は二本のレールの間に電圧をかけています(ノーマルモードという)。つまり、重要となることは、電圧・電流や周波数の差異というよりも、流す系統の問題と言えます。
また、架線を通ってくる、電車を動かすための主回路電流に、信号電流を同系統で重ねて流すことはないと思われます。なぜなら、電化区間にもディーゼル車などが乗り入れてくるわけですから、そういう、架線を使わない車両に対して信号が働かないのは安全上困ります。また、信号電流はATCの信号ばかりではなく、列車がいるかいないかといった、重要な情報を検知するのにも使いますので、やはりディーゼル車などが入った時に問題となります。
電車を動かす電流に対しては、インピーダンスボンドというコイルにおいて、磁束が打ち消しあうために抵抗になりません(たとえその電流が交流であっても)。しかし、信号電流に対しては磁束密度の変化により、逆方向の電圧が発生するために、電車が来て、車輪で左右のレールがショートされない限り、左右のレールがショートすることなく信号回路として機能します。
なお、ATSの信号電流は線路に流すのではなく、地上子という端子から電波で車両側へ送ります。
2006 10/05 22:04:24 | 何故の解明 | Comment(0)
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