エッヘン
ゲルマラジオ
磁界型のくもの巣アンテナを売りにした市販品がありますが、聞こえない時はアンテナ線を繋いで下さいとあります。そして、どの回路も並列共振でクリスタルイヤホンを駆動する昔の回路です。
私も実験をしてみましたが、磁界型では木造の家の中では近距離でも同調点が取れません。(50kW放送局から2kmの距離)
そこで、アンテナ線とアースを接続するのですが、これは電界を並列同調コイルに導いていることになり、アンテナ線とアースの間に並列同調でインピーダンスが上がった回路が入り電界アンテナに電流が流れません。
何故、間違った接続を教えるのでしょうか?
私は、アンテナ線とアースの間にL(空芯),Cを直列に接続し直列共振した磁束をLに発生させます。そしてこの磁界を2次コイル(フェライト入り)で電圧変換して検波します。
アンテナの浮遊容量が直列接続となり影響を無くしQが上がります、同調した磁界が更に回りの放送磁界を吸収します。2次コイルとLの結合を低くすることで強い局との選択度を上げることができます。
電界を直列共振で磁界に変えて2次コイルで電圧変換して検波するのです。

既に、この原理の1,2,3号のゲルマラジオを製作しました。
1、 号機はLED,メータ、小スピーカ、ボリュウム付き キムチの箱に組み込みバリコン外設置
実績、2km50kW2局がスピーカで聞けます。ANTは電灯線と玄関の枠 2号機と同じ感度です。

2、 号機はLED、大スピーカ、ボリュウム付き 透明箱に組み込み、μ同調でバリコン省略
実績、2km50kW2局、20km500kWの4局がスピーカで聞けます。ANTはHFハム用 

3、 号機は LED、ダイナミックイヤホン、塩ビパイプ組み込み、μ同調でバリコン省略(携帯型)
実績、2km50kW2局、20km500kWの3局が聞けます。
欠点
空間の電界を同調で引き込みますので2台ありますと感度が影響しあい弱め合います。空間エネルギは無限ではありません。 アンテナによって、同調するC、μが変化します。
注意
アンテナ線の対地静電容量(絶縁が良い)が少ないと選局性が良くなります。
アース線は窓枠などが使用できます。
車の中では、車体とフェンス等と接続してください。
微弱信号の場合はLEDを短絡してください。(1,2号機はLED短絡スイッチを設けています)
2次コイルは空芯でも働きますが、長いフェライトの方が音量を大きくできます。フェライトのコイルは端に巻きます。

高周波増幅するラジオはアンテナ線を並列同調コイルの上の隅に巻きつけて弱い信号を同調して大きくします。ゲルマラジオは増幅が有りませんので2次回路へ直列共振した強い磁束を加える必要があります。
電波の選択は直列共振で行うのです。
直列共振を使えるのは、ダイアルに周波数の目盛りが無いアンテナ依存性のゲルマラジオだけです。
スーパーラジオに適用すると選局を困難にするだけでメリットがでません。従ってゲルマラジオに目盛りがあるのは、感度が悪いことを意味します。 以上
2006 12/11 22:01:35 | 何故の解明 | Comment(0)
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