エッヘン
コーヒーの爆発事故
電子レンジで陶磁器製カップに入れたインスタントコーヒーを1分間加熱後、レンジ内に30分ほど放置した後、再度40秒ほど加熱しカップをのぞき込んだ途端、コーヒーが吹き上がり、顔を直撃して、全治3か月の火傷を負い左目角膜を破損した事故が発生しました。
この原因は突沸と言う現象です。あなたの家でも起こります。
水分子は、正電荷の中心と負電荷の中心がずれた軌道を回転しています。
 このような分子を極性分子といい、電子レンジのマイクロ波はこのような極性分子を振動させて摩擦加熱して過熱します。(円運動の物質は過熱できません。)
 電子レンジの「マイクロ波」は、「水」という物質を加熱しますのでカップの全体が均一に温度上昇するため対流しません。陶磁器製のカップは加熱されませんから暖められた水で間接加熱されカップの内面に対流が発生します。
しかし、この事故例のように一旦加熱されて30分放置されたカップは十分暖かくなっていますので、再加熱にはほとんど対流を起こしません。
攪拌されない状態で温度が上がるので100℃を超えても沸騰が起こりません。まさに、過加熱状態になっているのです、ここに僅かな気泡や振動、風での冷却を受けると一斉に沸騰し気泡が中のコーヒーのほとんどを持ち上げ噴出させます。
電子レンジは回転させて暖めるのは過熱ムラを無くすのが主な目的ですが、振動で過加熱を無くすことに効果があります。
コーヒー、お酒の加熱を電子レンジでする場合は揺れるターンテーブルの上で1回加熱で済ませてください。何故を知って安全に飲みましょう。

2日の土曜日に戻って撮影しました。おかしいよね!→
2007 06/07 19:56:13 | 何故の解明 | Comment(0)
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