エッヘン
塗料を含浸したウエスからの自然発火事故
 
平成16年11月にヒマワリ油を主成分とした木用塗料を使用し作業を行った後、拭き取ったウエスから自然発火したと思われる火災事故が2件発生し、その情報が製品評価技術基盤機構(NITE)に寄せられています。
これらの天然植物油を主成分とした塗料は、昨今のシックハウス症候群等を配慮した消費者の自然志向等から販売数量は増加の傾向にあるとの情報もあります。
詳細な事故原因は現在、NITEにおいて調査中ですが、この成分は、植物油等に含まれているものと同様のものでそれ自体は危険なものではありませんが、ウエスや布に染み込んだ状態で空気に接触した際に発する酸化熱からゴミ袋等の中で自然発火したものと思われます。(いわゆる「天ぷら油火災」と同じ状況です。)こうした状況を踏まえ、NITEとしても事故の未然・再発防止のため、事故の発生状況について情報提供するとともに、注意喚起いたします。
 
1.事故の発生状況
<事例1>
外壁を塗装後、塗料を拭き取ったウエスをそのままゴミ袋に入れて置いていたところ、自然発火した。幸い発見が早かったため、壁が焦げた程度であった。
<事例2>
塗料の拭き取りに使用したタオルを袋に入れ、それを段ボール箱に入れて台所に置いていたところ、約24時間後に出火し、台所を焼損した。
自然発火の注意
塗装が染み込んだ布やウエスは自然発火の恐れがあります。
使用したウエスは、必ず焼却するか、水の入った容器に入れて処理してください。
(1) 取り扱いに際して製品の注意表示や取扱説明書を必ず読み、注意事項に従って処理を行うこと。
(2) 使用したウエスはそのまま捨てずに焼却するか、水の入ったバケツ等の容器に入れ、十分水に浸し水分を含ませた状態で廃棄すること。

墜落前のレプトン
2007 07/01 10:04:43 | 何故の解明 | Comment(0)
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