稲妻の形状
稲妻は静電気の電荷の放電です,気中にたまった摩擦静電気が静電誘導で大地側に表れたイオンと放電する現象です。
写真で見られるように,上空数百メートルから大地に一気に放電するものでなく,地上付近の静電誘導のイオンと何度も部分放電を繰り返し放電路を形成して,最終的に大地の大量のイオンと最終的放電する。地上300mからの放電なら1μsで到達する。雷の電圧波形は1.5μsで50μsの波尾長である。
写真では1秒間に地球7周り半する電気の流れが早く,放電の順番を見ることは出来ないが,上部の枝の放電か始まりその周りの中和が完了すると少し下の放電に移行する。放電時間は数十μs〜数百μsで繰り返しの時間間隔は30msといわれている。
大地に達する放電に先駆けてたくさんの先行放電がある。先行放電で終わる場合もあり,ゴロゴロの響きはその音である。
ゴロゴロの先行放電で経路が出来上がるので大地放電の準備が出来たとして用心した方が良い。
雷の図を書いてもらうと日本では稲妻マークZの字を斜めにしたものを書きますが,実際の雷の曲がりはなだらかで,逆行して上にあがる放電はありません。(上下の放電の場合)
歴史を見ると 稲の夫(つま)の意。稲の結実の時期に多いことから,これによって稲が実るとされた。瞬間的な速さのたとえに用いる。文所,稲妻模様,稲妻走り,稲妻折れ釘,雷文など中国の古代から定着したイメージである。(方形の螺旋状の文様)
江戸時代以降,火消し組のまといに稲妻模様が使われ,その形状は角の渦巻き模様であった。
今のZの稲妻模様は江戸時代の稲妻模様ではない。
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