葉の緑色と紅葉
何故葉が緑色なの
植物の葉緑素に存在するクロロフィル色素は、赤と青を吸収し、緑の光を反射します。すなわち、可視光線の中で緑が多く反射されるので、葉は緑色に見えます。
クロロフィルは何故、緑を反射するのでしょうか?太陽光の波長の短い青色のエネルギーと長い赤色のエネルギーを光合成の反応に使用します。(波長の違いで、青は直進し、赤は屈折します、)朝日は青色を夕日は赤色を多く含んでいます、(この理由は夕日が何故赤いか?を参照願います)光合成を有効にするため朝日夕日の波長を効率よく使用しているわけです、中間の緑色は不要で、多くの植物は緑の葉を持ちます。
紅葉(黄葉)と落葉は何故するの
秋になって朝夕に寒くなると、光合成の反応が出来なくなり、これを防ぐために、葉の中では、8℃以下の赤い夕日の光や、黄色い朝日の光を遮って光合成の働きをやめます、この夕方のフィルタに赤色(アントシアニン)と朝日のフィルタの黄色(カロチノイド)が作られ光合成は昼間の時間帯だけに行います。
朝日のフィルタの黄色と夕日のフィルタの赤色が黄葉と紅葉なのです。山間で夕方冷え込むイロハモミジは真っ赤になり、朝方冷え込む平地では黄色になることになります。
桜の葉は表が赤色で裏が黄色になったり、部分的に黄色と赤になります、落葉は日差しが強い南側からはじまります。
温度が昼間も下がると葉の枝の出入りを止めて落葉します、昼間の温度が高いと黄色や赤色になった葉でもすぐには落葉しないのはこの働きです。
落ち葉になった葉も昼間の温度では光合成を行い葉の根元に丸い球体を作ってブドウ糖を蓄えて(小さな虫の栄養源)乾燥した葉は硬くなり反った落葉となって根の回りを布団の様に被い、最終的には肥料になります。
生き残る木の作戦
広葉樹は、種を鳥や小動物に運んでもらう実を付けます。このため広葉樹は広く分散して分布します。一方、針葉樹は葉の表面積が少なく厚い樹皮で耐寒性を備えて、普通は落葉をしません、樹林を形成して群生して冬の風と雪に対処します。針葉樹の増植は風で花粉を大量に散布することで行い樹林を形成します。群落を形成するのは竹、松、杉などです。
不思議な木、銀杏
銀杏は自然には日本に無い木です、中国から宗教的にもたらされ、実用的には水を吹く木として道路に防火用に植えられました、雌雄別で、果肉が醗酵してくさく、胚乳が殻に守られて珍味ですがビタミンB6不足の痙攣を起こさすこともあります。木の名前も胚乳の漢字が同じ読み方がことなります。不思議な銀杏のわけも知りたいです。(Gingko=銀杏)
寒秋の候、紅葉した木に“貴方はすごいね!”と語りかけたくなります。
ドイツのアパートの横を走ってるアウトバーンです。暇つぶしの散歩道です.