不要な色が見える
植物は、空の青い光の短い波長のエネルギーと水蒸気がたくさんある夕方の赤い光の波長の長いエネルギーを吸収します。
緑色の光は植物には影響を与えないのです。ちなみに人間の目は緑色の波長の部分に敏感に反応するので、蛍光灯などはこの部分の光が強くなっています。したがって蛍光灯の光は人間にとっては明るいのですが、植物の光合成には向いていないので植物の生育用には特別の蛍光灯(昼光色)を使用する必要があります。
よく似た話で、夜に猫とか犬の目が光っているのを見かけますが、網膜の色が見えているのですから、網膜には黄色っぽい目の光は見えないのです。見える色は、反射していて不要な色である点で一致しています。
色を識別できる能力は違いがあるようで、ヨーロッパでは虹の色は6色で日本の7色とは異なります。暗いところの写真で人間の目が赤目に写るのは、網膜の血管が見えるもので赤色が見えないことを示していません。
似た誤解
ウグイス色をした鳥はウグイスではなくメジロです。ウグイスは、体は茶褐色で淡い眉斑があり、体の下面が少し淡く尾が長い小鳥。これに対してメジロこそ、ウグイス色をした目の周りが白い小鳥。甘いものが好きで熟した柿の実やウメ、サクラ、ツバキなどの花蜜をよく吸い、やわらかい木の実や昆虫、クモなども食べます。
どこからかホーホケキョと美しい声がするが、姿は見えない。そこで美しい声がするものは、きっと姿も美しいだろうとメジロをみて、ウグイス色と名前を付けたのでしょうか。
エンジンの廃棄ガスを羽根に当てて飛びます、羽根が真っ黒です、失敗作ですね。