1, はじめに
中国を対象とし,電力事情や配電システム・機器,並びに事業所における受電システム・機器について文献やWebによる情報収集を行い,現状の受配電システムの構成,需給状況,将来の需要増加見通し等の基礎情報について整理した。
2.2中国の電力供給量の推移
2001年までの電力供給量年平均の伸び率6.13%
2001年発電電力量1兆4839億kWh 年平均の伸び率8.4%
2003年消費電力量1兆8910億kWh年平均の伸び率15.4% (22省で供給制限)
推定2005年消費電力量1兆8300億kWh(?電力不足)
推定2010年消費電力量2兆3400億kWh (?)
日本の2002年消費電力量9,447億kWh 最大発電電力1兆83094億kWh(48%を消費)
消費電力では中国が日本を越えています。
2.3電力網の推移
中国送電線総延長距離2001年 5万1430km 変電容量 1億5400万kVA
日本送電線総延長距離2001年 9万4000km 変電容量 7億5829万kVA
3.1系統のバランス
中国の設備投資の比率 発電:送電:配電=1 : 0.2 : 0.2
先進国の設備投資比率 発電:送電:配電=1 : 0.5 : 0.7
発電設備の建設に比べて送配電網整備が遅れており,都市部の配電網容量は限界に達しており,農村の配電網は老朽化している上に狭いエリヤしか対応していない。
1998年から国家電力公伺は3年間で1214億円を投資して改良工事を行い質の向上が図られた。
3.2配電設備の概要
高圧10kV
低圧380/220V 周波数50Hz TN配電方式
5.まとめ
中国における電力消費量は,産業部門の電力消費量が安定してきたものの,民生部門ではこれを上回る勢いで電力消費量が増加しているため,現在でも一部で供給停止がある。
受配電の機器の生産量も増加しているが,海外企業との合資企業の勢力が拡大しているため国内メーカは苦戦している。
赤い中国の配電事情はこんな靴になってます。危ない!