ブンゼンバナー式の白煙
ファンヒータでの消火時の匂いがないのと着火時間が短い点で小形のファンヒータに採用されるのがブンゼンバナーです、しかし、気化したガスに着火するため着火の失敗が発生します。
着火失敗すると、白煙を噴出し匂いを撒き散らします。この着火失敗の原理を追及します。
1、 ブンゼンバナーはフラスコなどを加熱する筒状で空気とガスを混合する簡単なバナーで燃焼の勢いで空気を吸い込むので最適な空撚比が自動的に調整されるものです。
2、 石油をガス化するには、ヒータで加熱して加圧空気と伴にノズルから噴出す必要があります。
3、 ポット式の様にポットを余熱する必要がありませんので、早く着火できます、反面ヒータで過熱する電力が余分に必要になります。
4、 燃焼火力を強めるため燃焼バナーを横向きに配置して広い面積とします、このため、放電火花により着火をすると、瞬間的にバナー全面に燃焼が始まり、急激な空気の吸い込みが発生してこの空気が着火した炎を吹き消す現象が起きます。これが着火失敗となり、燃焼ガスがバナーを冷却させ、更に着火しにくい状態を作ります。
5、 着火失敗は、冷えた状態で発生します。
6、 着火を検知して初期の燃焼ガス量を維持する必要がありますが、初期の着火失敗を検知するとガスを止めてしまいます。これも白煙の原因になります。
7、 対策は、フレームロッドの炎の検出感度よ良くするため、フレームロッドを磨き、燃焼の網にフレームロッドを接近させます。
8、 接近させると着火の失敗はなくなりますが、強燃焼でフレームロッドが燃焼を妨害して不安定な炎になります。着火失敗を無くすなら、この欠点は無視します。
9、 根本的な解決は、ブンゼンバナーの燃焼口を余熱することです。
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春の浅草です・・・ファンヒータは秋まで お休みください。